日常的に扱う PDF の中身は、まさに外に出してはいけないものばかりです。契約書、経費の領収書、口座の取引明細、健康診断の結果、まだ確定していない企画書、身分証のスキャン。主要なオンライン PDF サービスはいずれも先にアップロードし、処理後にダウンロードする方式で、その間に何が起きているかを利用者が検証する手段はありません。ここの 2 つのツールはブラウザ内の PDF ライブラリでローカルにファイルを読み書きするので、ページを開いたあとはオフラインでも使え、ファイルが通信を発生させることは一度もありません。
結合の出番が多いのは、ばらばらの資料を提出できる 1 つのファイルにまとめるときです。数枚の電子領収書、章ごとに書き出したレポート、複数ファイルに分かれてスキャンされた契約書など。単純に前後へつなぐだけでなく、ファイルごとに使うページを指定することもできます。書き方は 1-3,5 のような形で、不要なページをあらかじめ削除しておく必要はありません。分割が解決するのは別種の問題です。本をスキャンして見開き 2 ページが 1 枚に入ってしまった場合や、A3 の面付け原稿を受け取った場合は、ノド(中央)で単ページに切り分けないと、スマートフォンや電子書籍リーダーでうまくページ送りできません。
ファイルサイズやページ数の制限はなく、実際の上限は端末のメモリです。数十メガバイト・数百ページ程度なら、最近のパソコンでは通常数秒で終わります。数百メガバイトのスキャンではブラウザにもう少し時間がかかりますが、ページは固まったように見えるのではなく進捗を表示します。スマートフォンで巨大なファイルを扱うと OS にメモリを回収されやすいので、その場合はアップロード型のツールに乗り換えるのではなく、パソコンで作業することをおすすめします。
無料の PDF サービスによくあるビジネスモデルは、1 日 2 回までの制限、書き出しへの透かし、あるいは「透かしなし」を有料機能にすることです。このサイトにはアカウントの仕組みがないため、制限すべき利用枠も、宣伝すべき有料版も存在せず、ファイルに何かを刻む理由もありません。ページをブックマークすること、それが利用にかかるコストのすべてです。